こんにちは、専業SEOライターの「ウチノマナト」です!マーケティング・不動産・教育・ライフスタイル全般など、幅広いジャンルの記事を執筆しながらゆったり生活しています。より詳しい自己紹介は、私の「プロフィールページ」をご覧ください。
今回は、本格的に文章スキルを磨きたいライターさんに向けて「まず押さえるべき基本の文章スキル」についてお話しします!
ライターを始めてしばらく経つと、多くの方が
「もっとスキルを上げて報酬を伸ばしたい!」
と考えるのではないでしょうか?
ライターは、日本語が書ければ誰でも始められる仕事です。
文字単価1円くらいまでの仕事なら、「読める日本語が書ければOK」ということもあります。
ただし、将来的に高い報酬を獲得したいのであれば、細かい文章の基本を押さえて、誰からも読みやすいと思われる文章を書く力が必須です。
今回の記事では、今後文章スキルを伸ばしたいライターさんに向けて、最初に押さえるべき基本スキルを紹介します!
紹介する9項目は、私が編集者として働く中で「文章の読みやすさに直結する度合いが大きい」と判断したものを書いています。
絶対の正解ではないので、参考にしながら実際にライティングを重ね、慣れてもらえれば嬉しいです!
なお、今回は文章スキルについての記事ですが、「基本のSEO知識」については以下の記事で解説しています。
あなたはできてる?9つの基本チェック項目!
今回紹介する9つのチェック項目は以下です!
- 文章のねじれを解消できているか?
- 簡素な表現で書けているか?
- 文章の語尾を変えているか?
- 助詞の連続利用を避けているか?
- 単語を重複利用していないか?
- 指示語・接続詞を使いすぎていないか?
- 適度に改行しているか?
- 句読点を適切な位置に打っているか?
- 表記は統一できているか?
1.文章のねじれを解消できているか?
「文章のねじれ」とは、主語と述語が正しく成り立っていない状況を指します。
例えば、以下のような文章です。
私の趣味は、オシャレなカフェを巡って一番人気のケーキを食べます。
「ん?」となって、何回も読み返しますよね。
上記の文章であれば、
私の趣味は、オシャレなカフェを巡って一番人気のケーキを食べることです。
というように訂正できます。
「私の趣味は、カフェ巡りです」くらいの短文であれば、ねじれは発生しにくいでしょう。
しかし文章が長くなると、最初の箇所と整合性を取る意識が抜けやすいです。
上記に加えて、主語を省略する際も文章のねじれが発生しやすいです。
私は兄と仲が悪い。だから、私が両親に怒られていると、いつも笑っている。
怒られてる「私」が笑っているような文章ですが、おかしいですよね。
「私」がドMでない限り、怒られて笑うことはないでしょう。
私は兄と仲が悪い。だから、私が両親に怒られていると、兄はいつも笑っている。
「兄は」がなくても意味は通じますが、文章を読んだときに一瞬、読者は誰が笑っているのか迷いますよね。
主語の省略はスッキリした文章の執筆に有効的ですが、必要な部分まで削ると意味を掴みにくいので要注意です。
2.簡素な表現で書けているか?
Web上の文章は、とにかく簡素な表現を心がけましょう。
ライターが必ず覚えるべき点は、
読者は文章を読まない
ということです。
回りくどい文章表現や理解に迷う言葉が出た瞬間、読者は簡単に離脱します。
読者は簡単に離脱します。
大切なことなので2回言いました。
読者を文章から離脱させないためにも、冗長表現は徹底的に排除しましょう。
例として、冗長表現および削り方には以下があります。
- 【修正前】
〜〜することができます。
【修正後】
〜〜できます。 - 【修正前】
〜〜ということです。
【修正前】
〜〜です。 - 必要でない限り「非常に・とても・すごく」などの表現を使わない
コラム記事や個人ブログでは別ですが、SEO記事の場合は、余計な言葉はとにかく
カット!カット!カット!カット!私の記事は個人ブログだから4回繰り返しても許されるのだ
冗長表現を削り、読者の頭にスッと染み込む文章を目指しましょう!
3.文章の語尾を変えているか?
同じ語尾を繰り返すと、読み手に違和感を与えます。
読むときのリズムも悪くなります。
「違和感を覚える+リズムが悪い文章」は読み手に悪い印象を抱かせます。
読みにくい文章では、読者は簡単に離脱します。
。。。
どうでしょう、4回も「〜〜ます」が続くと鬱陶しいですよね。
文章の語尾は毎回変化させるのが理想です。
文章の語尾を変えるだけで、読者からの印象をガラリと改善できます。
毎回変化させるのが難しくても、同じ語尾を続けるのは多くて2回まで!
執筆に力が入ると、いつの間にか語尾が連続することもあるため気を付けましょう。
4.助詞の連続利用を避けているか?
の・が、に代表される「助詞」を連続利用すると、読みにくい文章になります。
私の家の近所のレストランのコーヒーはとても美味しい。
むちゃくちゃ読みにくいですね。
書き換えるとこんな感じでしょうか?
我が家の近所にあるレストランのコーヒーはとても美味しい。
うん、スッキリしましたね!
文章中で助詞が何度も出現すると、文章が間延びして幼稚な印象を与えます。
ライター初心者の方がやってしまいがちなミスです。
助詞が一文中で続く(目安は3回以上)場合は、「他の単語に置き換える」「助詞を削除して前後の単語を合体させる」という方法で対処しましょう。
5.単語を重複利用していないか?
単語の重複利用には2パターンあります。
- 意味が被る単語を並べる
- 一文中で同じ単語を繰り返す
「1.意味が被る単語を並べる」に関しては、以下の言葉が挙げられます。
- 頭痛が痛い→頭が痛い
- 併用して使える→併用できる
- 違和感を感じる→違和感を覚える
- まずはじめに→まずは
- 色が変色する→変色する
- 店に来店する→来店する
頭痛には「痛い」の意味が含まれています。
にもかかわらず「頭痛が痛い」という表現はおかしいですよね。
言葉が変わると「意味が同じ」という点への意識が欠けるため気を付けましょう。
「2.一文中で同じ単語を繰り返す」は、わかりやすいですよね。
文中で同じ単語を繰り返すと読み手に違和感を与えます。
例えば、私が「大学受験」に関する記事を編集する中で見つけた表現を例に挙げましょう。
勉強計画を作成すると、勉強習慣を身につけられます。
意味はあっているのですが、「勉強」が続くと読みにくいですよね。
学習計画を作成すると、勉強習慣を身につけられます。
他の単語に置き換えたらスッキリしました!
同じ単語を繰り返している場合は、削除したり別の単語に置き換えたりして改善しましょう。
6.指示語・接続詞を使いすぎていないか?
下記の使い所を誤らないよう注意しましょう。
- 指示語(これ・あれ・それ・どれ)
- 接続詞(また・そこで・そのためetc)
指示語や接続詞は使い勝手が良いため、文中で多用しがち。
しかし、指示語や接続詞を使いすぎると、読者が
「ん?この指示語(接続詞)はどの部分に係っているんだろう?」
と、一瞬迷う可能性があります。
書き手は文章の内容をすべて理解しているため、指示語や接続詞が係っている場所を判断できますよね。
しかし、読者は書き手と異なり、内容すべてを把握していません。
書き手が「これくらいは理解できるだろう」と考え、指示語や接続詞で抽象度の高い表現を使うと、読み手にストレスを与えます。
指示語や接続詞は具体性に欠けるため、意味をパッと読み取れないこともあるのです。
読者が「目次を見て必要な見出しだけを見る」というように読み飛ばした場合、抽象的な言葉では余計にわかりません。
Web記事は読み飛ばされることも多いため、「一部を読んで理解できる文章を書く」という意識が必要です。
例えば、以下のようなイメージですね。
【修正前】
彼は今期の営業成績がトップです。だから、来期からはマネージャーに昇格します。
【修正後】
彼は今期の営業成績がトップです。営業成績トップなので、来期からはマネージャーに昇格します。
「だから」があっても意味は読み取れますが、より具体性の高い言葉に置き換えるのがベストです。
ただし、指示語や接続詞のすべてを削除する必要はありません。
「乱用すると具体性に欠ける」という話なので、削除しすぎると逆に意味を掴みにくいです。
例えば逆接の「しかし」を削除すると、どうなるでしょう?
彼は受験勉強を頑張った。(しかし)不合格だった
逆接を入れないと、イマイチ意味がわかりません。
あくまでも「指示語や接続詞を”乱用”しない」という意識が大切です。
7.適度に改行しているか?
基本的にWeb記事はスマホで読まれます。
スマホのコンパクトな画面で読まれるため、何行も敷き詰めて書くと視認性が悪いです。
読者がスイスイ読めるように、1〜2行で(長くても3行くらい)改行しましょう。
改行されず画面に詰まっている文章は、それだけで敬遠されます。
8.句読点を適切な位置に打っているか?
句読点は、打ちすぎも、打たなさすぎもNGです。
句点(。)は文章の終わりに打ちますが、読点(、)は打ち方に細かいルールがあります。
いきなりすべてを理解するのは大変なので、ひとまず以下を意識しておきましょう!
- 主語の後に打つ
- 文章を読み、息継ぎのタイミングで打つ
- 一文が長い場合に打つ
- 意味の誤解を防げる場所に打つ
9.表記は統一できているか?
表記が統一できていない状態を「表記揺れ」と呼び、同じ意味を持つ言葉に関して、表記が混在して記事内に書かれることを指します。
- 引越し:引っ越し
- 美味い:旨い
- 振り込み:振込
- 7時:七時
- パソコン:PC
- 消費者:顧客
etc
「表記は違うけど全部同じ意味です!」と言われても、読者は混乱しますよね。
細かい部分で読者にストレスが積み重なると離脱要因になるため、必ず表記は統一しましょう。
提案文やポートフォリオの文章にも気を配ろう!
紹介した文章スキルは、「仕事だけで意識すればOK!」というものではありません。
仕事の提案文やポートフォリオを書く際にも反映させましょう。
私は編集者として、ライターさんの提案文を見てきましたが、以下の文章もありました。
- 改行をしていない
- 助詞が連続している
- 文のねじれがある
- 語尾が連続している
残念ながら、提案文が読みにくい方に仕事を依頼する可能性は低いです。
文字を扱う仕事なのに、普段の文章に気を配らない方へ、良い印象を持つでしょうか?
クライアントは、実績だけでなく仕事以外の文章も見て採用可否を判断します。
実績だけでなく、普段から抜かりなく読みやすい文章を書きましょう!
「文章スキル+記事内容のクオリティ」の両方をレベルアップさせることが重要!
今回紹介した「基本の文章スキル9項目」は以下です。
- 文章のねじれを解消できているか?
- 簡素な表現で書けているか?
- 文章の語尾を変えているか?
- 助詞の連続利用を避けているか?
- 単語を重複利用していないか?
- 指示語・接続詞を使いすぎていないか?
- 適度に改行しているか?
- 句読点を適切な位置に打っているか?
- 表記は統一できているか?
読みやすい記事を書くうえで、今回紹介した基本の文章スキルも重要ですが、記事の内容面にもこだわりましょう!
どんなにキレイな日本語で読みやすい文章だとしても、以下のような記事では、読者の満足度は上がりません。
- 読者の悩みを解消する内容が入っていない
- 間違った情報が書かれている
- 読者のニーズに沿った順番で書かれていない
文章はあくまでも「外見」です。
外見だけを磨いても、肝心の「中身」が読者にとって有益でなければ、良質な記事とは呼べません。
文章スキルと内容面、両方をブラッシュアップして、良質な記事を書けるライターを目指しましょう!