こんにちは!専業SEOライターの「ウチノ マナト」です!マーケティング・教育系・不動産など、幅広いジャンルの記事を書いて生活しています。
執筆ジャンルが多いうえにライター歴も4年ほどあるため、数多くの記事を作成してきたわけですが、これまでの経験で強く感じるのは、
「競合サイトの内容を再編集するだけの記事では通用しないんだな」
ということです。
ライターは、競合サイトのリサーチをして調査結果をもとに執筆するのですが、単純に競合サイトの記事を焼き増ししただけの内容では通用しないということを日々痛感しています。
どんなに元記事を真似て執筆したところで、あくまでも「劣化版コピー」にしかなりません。
元記事と劣化版コピー記事、どちらの評価が高いかは一目瞭然です。
もちろん必ずしも元記事が優れているわけではありませんが、多くの場合、劣化版コピーのような記事に良い評価は与えられないでしょう・・・。
この記事では、競合サイトの劣化版コピーにならない良質なコンテンツを生み出すために必要な「オリジナリティ」について解説します!
SEO記事における”良質なコンテンツ”とは「ユーザーの検索意図を満たせている状態」を指す
オリジナリティの作り方について説明する前に、まず「良質なコンテンツ」の定義について解説します!
なお今回の記事は、私がSEOライターであるため「SEO記事からの視点」でまとめております。
コラム記事やインタビューなどとは少し定義が異なる可能性が高いため、ご了承ください。
SEO記事における”良質なコンテンツ”とは、以下の定義に当てはまるものです。
潜在ニーズも含めたユーザーの検索意図をまんべんなく満たしている記事
SEO記事においては、コンテンツごとに「狙うキーワード」が存在します。
例えば、脱毛サロン運営サイトなら「脱毛 費用」「脱毛 オススメ」、葬儀会社が運営するサイトなら「三回忌 お布施」「葬儀 種類」などですね。
各コンテンツで設定したキーワードをもとにユーザーの検索意図を考え、求めている情報を推測し、ユーザーの疑問や悩みを解消できる記事を作成することがSEO記事のゴールです。
検索上位(一般的には検索1〜10位)に掲載された競合サイトよりも、
「このサイトが書いた記事はユーザーの疑問を丁寧に解消してくれる!」
と判断されれば、ユーザーはもちろんGoogleのアルゴリズムにも評価され、競合サイトより上位に掲載される可能性が高まります。
もちろん、あくまでも”可能性が高まる”というだけの話です。ユーザーの検索意図を満たしたからといって、必ず上位表示されるわけではありません。
検索上位に表示するサイトを決める判断基準は、「主語述語などの日本語を正しく使えているか」「信頼性」「ドメイン」「情報の正確性」など複数存在します。
なので「これさえ守れば絶対に検索上位を獲得できる!」という方法は、誰にもわからないのが現実です。
とはいえ、Googleも公式サイトで「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」などを検索に対する方針として掲げるているため、読者の悩みや疑問を解消できる記事が評価される大きな要素であることは間違いありません。
「ユーザーの検索意図を満たす記事作成」において大切な部分は2つ
さて、SEO記事における”良質なコンテンツ”の定義がわかりました。
良質なコンテンツ=潜在ニーズを含めてユーザーの検索意図を満たせる記事
上記の定義である「ユーザーの求める情報を満たす」という側面でいえば、大切な部分は以下の2つです。
- 検索意図を満たすために最低限必要な内容が含まれているか?
- 検索意図を満たすために必要な競合サイトに負けないコンテンツが含まれているか?(=オリジナリティ)
ひとつずつ確認していきましょう!
①検索意図を満たすために最低限必要な内容が含まれているか?
まずは「①検索意図を満たすために最低限必要な内容が含まれているか?」について。
基本的には、検索上位に掲載されている時点で、Googleのアルゴリズムは以下のように判断しています。
「この記事はユーザーの悩みを解消してくれる良い内容だ」
なので、検索上位記事に書かれている内容を自分のコンテンツで過不足なくまとめれば、ある程度のクオリティは担保できます。
とはいえ、上位記事にある内容すべてがユーザーのニーズを満たしているわけではありません。検索意図がずれている記事や企業サイト、Wikipediaなどがランクインしていることもあります。
もちろん、こうしたサイトが悪いわけではありません。ただ、ドメインなど別の要素で評価されている可能性が高いため、コンテンツ面ではあまり参考にできないです。
ユーザーの検索意図から外れているようなサイトなどは除外しつつ、上位記事に目を通してユーザーニーズを満たすために最低限必要な情報をまとめていきましょう。
②検索意図を満たすために必要な競合サイトに負けないコンテンツが含まれているか?
次に「②検索意図を満たすために必要な競合サイトに負けないコンテンツが含まれているか?」について。
お待たせしました、やっと本題です。
①で解説したように、検索上位記事を確認して自分のコンテンツとして再編集しまとめるだけでも、ある程度「ユーザーニーズを満たせる内容」は完成します。
しかし、それだけでは不十分です。上位表示されている記事の内容をまとめたとしても「競合コンテンツの劣化版」しか作れません。
ユーザーニーズを丁寧に満たし、評価される可能性を高めるためには、以下を満たす内容の執筆も不可欠です。
ユーザーの疑問や悩みに対してさらにわかりやすい情報を提供できる内容
上記のことを「オリジナリティ」と呼びます。
競合記事の内容をもとにしつつ、「こういう内容があるとユーザーにとってさらに良いコンテンツを提供できるのでは?」という内容を含めれば、競合サイトより良質なコンテンツだと評価される可能性が高まります。
競合サイトよりも良質なコンテンツであると判断されれば検索順位がアップするかもしれません。
あるいは、記事を読んだユーザーが「このサイトは他よりもわかりやすくて便利だな!」と感じ、目指すCV(問い合わせ数を増やす・商品を購入してもらうetc)を達成できる可能性も上がるでしょう。
オリジナリティがあることでユーザーに評価され、PV数やCVの改善など、数値面でクライアントに貢献できることが期待できます。
もちろん、単純に「既存記事に含まれていない内容を書けばいい」ということではないので要注意!
「ユーザーニーズをより深く満たすために必要な内容」であることは大前提です。
記事のオリジナリティをあげるコツ!
それでは具体的に「記事のオリジナリティ」を上げるコツを紹介します!
- 画像や図解を挿入する
- 解説の解像度を上げる
- 口コミや体験談を盛り込む
- よくある質問事項をまとめる
1.画像や図解を挿入する
文章だけでは、どうしてもすぐに理解できない内容もあります。例えば以下のようなイメージです。
- 実際の作業風景写真を入れる
- 文章では複雑な説明を図解で解説する
- 実物の写真を挿入する
ライターが思っている以上に、読者は文章をちゃんと読みません。さらっと見て「ん?どういうこと?」と思われてしまうと、あっさり別のサイトへ移ってしまいます。
図解や画像を挿入すれば視覚的にユーザーへアプローチできるため、ユーザーにとって見やすいうえに、文章で長々と説明されるよりも理解度がアップしやすいです。
ユーザーに「この記事は見やすくてわかりやすい!」と感じてもらえれば、競合サイトに逃げられる可能性は低くなります。
競合サイトを見て、図解や画像を挿入した方が良い場合は積極的に取り入れてみましょう。
場合によっては、クライアントに確認して記事の挿入写真を準備してもらえるか、聞くのもアリです!
私も以前、とある工事会社からご依頼をいただいた際、
「実際に職人さんの作業風景写真を送っていただくことは可能でしょうか?」
と、聞いたことがあります。
2.解説の解像度を上げる
競合記事を読んでいてわかりにくい部分があれば、該当部分の解像度を改善して自分の記事に反映しましょう。
例えば以下の施策ができます。
- 具体例を盛り込む
- 実際にツール(エクセルなど)を使い結果をスクショして記事に貼る
競合記事には、自分が書こうとしているような内容も書かれています。しかし、同じような内容を書いても上位記事の劣化版にしかなりません。
具体例などを盛り込み説明の解像度を改善することで、ユーザーがもっと理解しやすい記事を提供できます。
例えば私の場合、エクセルのやり方を解説する記事で実際にエクセルを使い、結果をスクショして貼ることが多いです。
*上記記事は公開の許可をいただいております。
文章だけでエクセルのやり方を解説するよりも、実際にイジった結果をスクショして載せた方が絶対にわかりやすいです。
とくにエクセルは慣れていないとよくわからないミスをするので、自分で試すことで注意点も加筆できますからね。
3.口コミや体験談を盛り込む
商品やサービス紹介記事の場合、口コミや体験談を盛り込むのも効果的です。
利用者の声というのは、商品やサービス購入を後押しすることもあります。
良い口コミばかりでは胡散臭いので、改善提案なども含めて多くの意見を書けると、オリジナリティだけでなく信頼性もアップします。
私もウォーターサーバーの商品紹介記事を書いているのですが、クライアントに依頼して「実際の利用者の声」をインターネット上で集めていただくことも多いです。
実際の口コミを集めて書く記事はそこまで多くないですし、ユーザーからしてもリアルな感想を聞けるのは助かりますよね。
4.よくある質問事項をまとめる
本文中で解消しきれないような細かいユーザーの疑問を別途まとめておくのも有効的です。
記事を検索してきたユーザーの目的は「自分が求めている情報を得る」ということ。
なので、ユーザーが疑問に感じるであろう細かい部分を先読みして、個別で悩みを解消できればユーザーの満足度は上がります。
私の場合、競合記事だけでなく企業サイトの「よくある質問」みたいなページも確認して、検索ユーザーが疑問に感じそうな部分をピックアップしてまとめることが多いですね。あとはYahoo!知恵袋も参考にします。
先ほど「企業サイトなどは検索上位にあっても除外する」とは書きましたが、あくまでもケースバイケースです。活用できると思ったら積極的に記事に取り込みましょう!
ユーザーに評価されやすい記事を作成してクライアントに貢献しよう!
最後に改めて、今回の記事のポイントを振り返りましょう!
◎SEO記事における「良質なコンテンツ」とは、潜在ニーズも含めたユーザーの検索意図をまんべんなく満たしている記事である
◎上記の「潜在ニーズも含めたユーザーの検索意図をまんべんなく満たしている記事」の作成には、大きく以下2つが必要
- 検索意図を満たすために最低限必要な内容が含まれているか?
- 検索意図を満たすために必要な競合サイトに負けないコンテンツが含まれているか?
◎競合サイトに負けないコンテンツづくりのためには、以下4つのポイントを押さえてオリジナリティを出すことが大切
- 画像や図解を挿入する
- 解説の解像度を上げる
- 口コミや体験談を盛り込む
- よくある質問事項をまとめる
SEO記事では競合のリサーチが大切です。ですが「検索上位記事の内容を再編集してまとめるだけ」という作業では、最低限のコンテンツしか作成できません。
ユーザーのニーズを読み取りもっと良い情報を提供するために、オリジナリティを生み出すことが不可欠です。
正直、今回に関する話を具体的に書く場合、もっと突っ込んだ内容に踏み込む必要があります。
ただ、いきなりアレコレ知識を詰め込んでも混乱するので、まずは簡単に意識できる部分について解説しました!ぜひ次回の記事作成に活かしてみてください!