仕事の進め方

ライターのレベルアップに必須!記事構成作成の基本を丁寧に解説!

こんにちは、専業SEOライターの「ウチノ マナト」です!マーケティング・不動産・教育・ライフスタイル全般など、幅広いジャンルの記事を執筆しながらゆったり生活しています。

今回の記事では、「構成作成方法」について解説します!

私は現在、ライターとしてだけでなく編集者としても構成を作成する機会が多いです。「執筆よりも構成作成している時間の方が長いのでは?」と感じることもあるくらい作っています。

構成作成は記事の骨組みを作る非常に重要な作業です。骨組みがあやふやなままで本文を執筆しても、読者の知りたい情報が伝わらず、中途半端なクオリティのコンテンツが完成してしまいます。

構成作成ができれば執筆以外にアピールポイントが増やせるため、報酬アップにつながったりディレクターに昇格を目指せたりなど、仕事の選択肢がグッと広がります!

「執筆しかできないけどこのままで大丈夫かな?」
「ライターとしてもっと報酬を上げたいけどどうすればいいのだろう?」
「構成作成から担当する仕事を引き受けたいけど自分にできるか不安・・・」

という方に向けて、今回の記事では私の構成作成経験をもとに「ライターが絶対抑えておくべき構成作成方法」についてお話しします!

構成作成の重要性については、以下の【成長したいライターは必ず「構成作成スキル」を身につけよう!重要性や具体的なメリットを詳しく解説!】をチェックしてください!

成長したいライターは必ず「構成作成スキル」を身につけよう!重要性や具体的なメリットを詳しく解説!こんばんは、専業SEOライターの「ウチノマナト」です! 副業経験を経て専業にジョブチェンジし、現在は、マーケティング・不動産・教育...

絶対に抑えるべき構成作成の具体的な流れ!

今回の記事では「クライアントからキーワードが与えられている」という前提で解説します。

まずは構成作成の具体的な流れの全体像を確認しましょう!

  1. 競合調査を実施する
  2. ペルソナをもとに読み手の意図を設定する
  3. 集めた情報をもとに見出しを作成する
  4. 読者が理解しやすい順番に見出しを並べ替える
  5. 執筆内容を簡単にまとめる

1.競合調査を実施する

まず初めに、競合記事の内容をチェックします。

SEO記事では「実際にリサーチして競合サイトの状況をチェックする」という工程は欠かせません!

上位10サイト(できれば2ページ目含めて20サイト)の見出しや解説している内容をチェックしましょう。

基本的には、上位表示されているサイトに含まれている内容であれば、検索者のニーズが高いと判断できます。

上位サイトは、Google Chromeの「シークレットモード」でチェックしましょう!

普段使っているタブのまま検索すると、自分の履歴が検索結果に反映されてしまうため、公平な判断ができません。

シークレットモードにすると自分の検索履歴が結果に反映されないので、まっさらな状態でチェックできます。

【設定方法】

  1. Google Chrome右上にある縦3つのボタン部分をクリック
  2. 「新しいシークレットウィンドウ」を選択して完了

設定が完了すると、以下の黒いウィンドウを使えるようになります。

ただし、すべての上位表示サイトを参考にする必要はありません!

以下のようなサイトは「検索意図に沿っていないけど上位表示されている」という可能性もあるので、参考にするかは中身を確認して適宜判断しましょう。

  • 企業サイト(ドメインパワーで上位表示されている可能性もある)
  • Yahoo知恵袋
  • 明らかに検索意図からズレている記事

私はいつも以下の流れで検索結果を確認しています。

1周目:検索結果の見出しや解説内容を大まかに読み込む
2周目以降:細かく読み込みながら必要な情報を書き出す

この段階では、とりあえず正確性は気にしなくてOKです!

記事によっては、SNS・youtube・知恵袋なども検索ニーズ調査に最適です。

「Yahoo知恵袋は参考にするなって書いたじゃん😡」

と思うかもしれませんが、あくまでも「状況によっては参考にしない」という話です。

知恵袋にはユーザーの悩みが書かれているので、内容によっては「お!こういうことにも悩んでいるのか!」と参考にできます。

知恵袋やSNSに書かれてる悩みを解消できるコンテンツを追加する、というのも良いですね。

2.ペルソナをもとに読み手の意図を設定する

上位サイト調査をもとに、読み手の検索意図を設定します。

特定のキーワードで検索したユーザーには、必ず求めている内容があります。どんな記事を執筆する場合も、読み手が求めているものを考えることが重要です。

読み手の意図を設定するために「ペルソナ」を設定しましょう。

ペルソナとは、簡単にいうと「ターゲット像を絞り込み、実在の人物を想定できるレベルまで落とし込んだもの」を指します。

「20代・東京出身・男性」などのざっくりした情報ではなく、以下のように実際の生活をイメージできるレベルまでターゲット像を落とし込むことがコツです。

  • 検索想定キーワード:ライター 副業 始め方
  • 名前:山田太郎
  • 性別:男
  • 年齢:27歳
  • 仕事:中小メーカーの営業職
  • 家族構成:結婚を考えている彼女と同棲中
  • 趣味:休日のドライブ
  • 悩み:新卒から中小のメーカー会社に勤めている。会社の人間関係はそれなりに良好で業務自体も(良くも悪くも)緩め。しかし、中小ゆえに給料はあまり高くなく、先輩社員の給料を聞いて「自分は結婚も考えているしこの給料ではちょっと大変かも」と思っている。そこで今少し流行っている副業を始めてみようかと模索。「どうやらライターは始めやすいらしい」ということを知り、副業として始めるための情報を知るために検索した。

「設定したペルソナが求めている情報を記事内で提供する」というイメージですね。

ペルソナを設定したら、具体的に「どんな課題を解決するために検索したのか?」「どんなゴールを目指しているのか?」という検索意図を深掘りします。

検索意図を深掘りする場合は、「ラッコキーワード」を使うのがオススメです!ラッコキーワードでは、検索キーワードと関連性が高い単語を一覧で表示してくれます。

上位記事を分析し、「記事内においてキーワードと一緒に出現する頻度が高い言葉(共起語)」を表示するので、関連性の高いキーワードを知ったうえで、具体的にユーザーの検索意図を把握できますよ!

例えば「ライター 初心者」で検索してみましょう。

「案件・本・仕事・求人・アルバイト・始め方」など、たくさんのキーワードが表示されましたね。

表示されたキーワードをもとに、例えば

「案件について気になっている人が多いから、”最初の仕事の獲得方法”についてニーズが高そう!」

「ライターの具体的な始め方についてまとめたら読んでもらえそう!」

などの判断ができるわけです。

「他のキーワード」も参考にしましょう!「他のキーワード」とは、以下に表示される単語のことを指します。

同義語や類義語など、検索キーワードをもとに「連想される言葉」を表示しています。

「サジェストワード」も、検索意図を探るうえで重要な要素です。検索した際に出る、以下の表示ですね。

サジェストワードでは、「狙ったキーワードとセットでの検索回数が多い言葉」を表示できます。

セットでの検索回数が多いということは、それだけ読者からのニーズも高いということです。

「共起語」「他のキーワード」「サジェストキーワード」をチェックして、ユーザーのニーズを正しく把握しましょう!

3.集めた情報をもとに見出しを作成する

  • 上位サイト
  • 共起語
  • 他のキーワード
  • サジェストキーワード

上記のチェックをもとに、たくさんの情報が集まりましたね。集めた情報をもとに見出しを作成しましょう!

見出しを作成する際は、以下の4点に注意します。

  1. 上位サイトの内容をある程度網羅する
  2. 共起語やサジェストキーワードも参考にしつつ、独自性を追加する
  3. 不自然にならない程度にキーワードを入れる
  4. 見出しの内容をパッと理解できるようにする

(1)上位サイトの内容をある程度網羅する

上位表示サイトの内容を組み込むことで、ある程度は検索ニーズに応えられるコンテンツを作成できます。検索意図からズレる上位記事があれば、その都度除外してください。

(2)共起語やサジェストキーワードも参考にしつつ、独自性を追加する

過不足なく見出しを入れるだけでなく、独自性の高いコンテンツを入れることも意識しましょう!

共起語やサジェストキーワードを眺めていると、

「あれ?読者は◯◯についても知りたがっているようだけど、◯◯が書かれている記事は少ないなあ」

と、気付く場合もあります。

上記の場合は「◯◯についての詳しい解説を入れる」ことで、独自性の高いコンテンツを作成できる可能性が高いです!

他にも以下のような形式で独自性を追加できます。

  • 成功事例を追加する
  • 体験談を追加する
  • 図解を作成してわかりやすくする
  • 最新情報に更新する
  • 具体例を追加する
  • 競合サイトで散らかっている情報をまとめる

上位表示サイトを過不足なくまとめるだけでも、最低限のコンテンツは作成できます。しかし、既存の情報をまとめるだけでは劣化版コピーとなる可能性も大きいです。

検索者のニーズにより深く応えるため、独自性の高い要素を入れましょう!

独自性の入れ方については【競合サイトより良質な記事を目指す際に必須な「オリジナリティ」の作り方を解説!】で詳しく解説しています。

競合サイトより良質な記事を目指す際に必須な「オリジナリティ」の作り方を解説!こんにちは!専業SEOライターの「ウチノ マナト」です!マーケティング・教育系・不動産など、幅広いジャンルの記事を書いて生活しています。...

現時点では見出しの順番もそこまで気にしなくてOKです。

(3)不自然にならない程度にキーワードを入れる

SEO記事において、狙うキーワードを入れることが大切です。タイトル・見出し・本文に狙うキーワードを入れると、検索時に上位表示される可能性が高まります。

ただし、キーワードを無理やり見出しに入れ込むのはNGです!

例えば以下のような、明らかにキーワードを詰め込んだような見出しは避けましょう。

狙うキーワード:初心者 副業 オススメ

<h2>初心者にオススメの副業10選を紹介!</h2>

<h3>初心者にオススメの副業その1</h3>

<h3>初心者にオススメの副業その2</h3>

<h3>初心者にオススメの副業その3</h3>

<h3>初心者にオススメの副業その4</h3>

*以下略

無理にキーワードを詰め込むと、見出しが冗長になりすぎてユーザーにとって読みにくいです。

「何度同じ言葉を繰り返すんだよ」と突っ込みたくなります。言葉の繰り返しが許されるのはHUNTER×HUNTERくらいです。

現在はGoogleのアルゴリズムも進歩しているので、無理にキーワードを詰め込まなくても、共起語や執筆内容を見てある程度正しく質を判断してくれるので安心してください。

(4)見出しの内容をパッと理解できるようにする

大前提として、

 

読者はきちんと文章を読みません。

読者はきちんと文章を読みません。

 

大切なことなので2回言いました。

悩みを持って検索しているユーザーは、自分のニーズを素早く満たす記事を求めています。

なので、見出しを読んで「自分の欲しい情報が書かれていない」と判断されれば離脱されます。

どんなに良い内容を書いても、見出しだけで判断されちゃうんです・・・。悲しいけど、これが現実。

読者を逃さないためにも、見出しの文言で内容の詳細がパッと伝わるように工夫しましょう。

なお、見出しのコピペは絶対にしないでください。余裕でバレます。

4.読者が理解しやすい順番に見出しを並べ替える

見出しを作成したら、読者が内容を一番理解できる順番になるよう並べ替えます!

順番を並べ替える際は上位表示サイト記事も参考にしますが、できる限り「読者の求める答えを早めに提示する」という点を意識しましょう

「どんな順番であれば読者の知りたい情報をスムーズに提供できるか?」を考えることが重要です。

例えば、「野球 ルール」で検索している人に対して、ルール以外のコンテンツを最初に提示しても、

「いやいや、私が知りたい情報は”野球のルール”だからもっと早く教えてよ・・・」

となっちゃいますよね。

読者がほしい情報に辿り着くまで時間がかかれば、離脱されてしまうため注意しましょう!

ちなみに、順番を並べ替える際、見出しを取捨選択しても構いません。

5.執筆内容を簡単にまとめる

見出しまで作成したらあともう一息!最後に、各見出しで執筆予定の内容を簡単にまとめましょう。

構成段階で見出しのみを作る人もいますが、各見出しで「どんな内容を書くのか」を簡単にまとめるとさらにgood!

執筆内容をまとめておけば、クライアントが構成をチェックする段階で「◯◯という情報は不要なので削ってほしい」「△△の情報を書く際は〜〜に気をつけて!」という指示を出しやすいです。

執筆後のチェックで内容面への指摘が入ると、文章を丸ごと直す場合もあり手間がかかります。構成段階でチェックしてもらい、クライアントとの方向性を揃えておきましょう。

執筆内容をまとめる際は、コンテンツの正確性も意識します。構成段階で正しい情報をメモしておけば、執筆する際にリサーチの手間が省けて楽です。

公式の情報が間違っていることもザラにあるので、多少時間をかけても構成作成段階で正確な情報の収集を心がけましょう!

見出し作成段階でも差別化要素は含めていますが、執筆予定内容をまとめる段階でも「〜〜という方向性で競合記事よりもわかりやすい内容を目指します」などがあるとわかりやすいです。

記事構成スキルを身につけて他のライターよりも一歩リードしよう!

今回解説した構成作成の流れは以下の通りです!

  1. 競合調査を実施する
  2. ペルソナをもとに読み手の意図を設定する
  3. 集めた情報をもとに見出しを作成する
  4. 読者が理解しやすい順番に見出しを並べ替える
  5. 執筆内容を簡単にまとめる

記事構成作成は、ただ単に「上位記事の内容をまとめる」というだけの作業ではありません。

「競合記事よりも読者に刺さる情報を書く」ということを念頭に置き、ペルソナ設定や独自コンテンツの検討など、細かい部分まで考えるべき重要な作業です。

記事の土台である構成を適当に作ると、間違いなく記事クオリティに悪影響を及ぼします。

「構成は適当だけど、まあ執筆の時に調整すればいいだろう」と考えても、絶対に良い記事は書けません。

今回解説した構成作成方法をもとに経験を積み、自分の「できる」を増やして、ライターとしての価値を上げていきましょう!