コラム

約4年のライティング経験で痛感した「ライターのしんどさ」について。リアルな面をお話しします。

こんにちは、専業SEOライターの「内野マナト」です!マーケティング・不動産・教育・ライフスタイル全般など、幅広いジャンルの記事を執筆しながらゆったり生活しています。

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今回の記事では、約4年のライター経験でわかった「ライターのしんどさ」についてお話しします。

私は「ブロガー時代・副業ライター・専業ライター」を含めると、4年以上は文章を書き続けていることになります。これだけ長い期間ライティングに携わっていると、実際に経験したからこそ「ライターの現実」というものがわかってくるんですよね。

とくにライターは、

「文章書くだけでしょ?楽勝!」

と思われることもある職業です。日頃から慣れ親しんだ日本語を扱う仕事なので、簡単に感じるのも無理はないでしょう。

しかし、実際にライターをはじめてみると、決してそんな易しいものではありません・・・。「文章を書くだけだから楽勝!」という状態でライターをはじめると、ミスマッチが起きてさあ大変です。

今回の記事では、これからライターをはじめる人が知っておきたい「ライターのしんどい部分」にフォーカスしてお話しします。

ライターってしんどいと思った瞬間

私の独断と偏見MAXなのですが、ライターとして働く中で、

「え?ライターってこんなにしんどいの?」

と感じたものを紹介していきます!

すぐには稼ぎにくい

ライターの仕事は、すぐに稼ぐことが難しいです。

難関資格を持っていたり専門性の高い経験があったりすると、単価の高い仕事が見つかる可能性もあります。

ですが、基本的には低単価から取り組むことが多いです。おそらく、文字単価1円をちょい下回る方も多いのではないでしょうか?

私も副業ライターとして仕事をはじめた当初は、無償でテストライティングを受けていましたねえ。数ヶ月ライティングに取り組む中で、運よく文字単価1円以上の仕事をいただく機会があり、その執筆実績を活用して、徐々に仕事を依頼してもらえるようになりました。

このように、特別な強みがない人の場合は稼げるまで時間がかかります。「すぐに稼ぎたい!」的な人は、日雇いアルバイトをしたほうが早いです。週に1回、日雇いをするだけでも月に4万円くらいは確実に稼げます。

たまに「楽な副業!」みたいな感じでライター業が紹介されることもありますが、ぶっちゃけ楽じゃないし、根気よく続けないと稼げないので注意しましょう。

最初の仕事を見つけるのが難しい

厳密に言えば「単価を問わない」ということであれば、クラウドソーシングを使ってたくさん仕事は見つかります。ただし、最初からいきなり「安定して仕事を受注する」というのは難しいです。

ライターをはじめるのに、特別な資格は必要ありません。極論、ブログを1記事でも書いていれば「自分はライターです!」と名乗れます。ライターをはじめるハードルはとにかく低いのです。

ハードルが低いゆえ、ライターの中でも仕事への取り組み方は玉石混合です。クライアントからの信頼を勝ち取り、継続して依頼を受注できるライターもいれば、平気でバックれる人も存在します。

「納期?知らんし」って言ってそうなイラスト

このような状況なので、クライアント側からすると丁寧に仕事をするか不明な初心者ライターよりも、信頼できる人に継続依頼をしたほうがリスクが低いんですよね。

なので、ライターとしての実績を持たず実際の仕事ぶりを見てもらえない場合は、最初の仕事を取るハードルが高いです。一度仕事を任されて評価されれば継続することもありますが、その最初の一歩が難しいんですよねえ・・・。

一番最初の仕事を獲得するための方法は、以下の記事でまとめているので参考にしてください。

未経験ライター第1の関門!どうすれば最初の仕事に巡り会える?未経験ライター第1の関門といえば「最初の仕事獲得方法」ですよね。提案方法がわからず不安な方も多いでしょう。この記事では、未経験ライターが提案時に使うべきツールや応募文のコツを詳しく解説します!...

慣れないとめちゃくちゃ体力を使う

ライターの仕事は、マジでしんどいくらいに体力を消耗します。

なんか、ライターに限らずパソコンをカタカタする仕事って、めちゃくちゃオシャレなイメージありません?

とんでもない。

 

ライターは、肉体労働です。

 

めちゃめちゃ体を痛めます。基本的にずっと座りっぱなしの仕事なので、油断しているとマジで腰がバッキバキになります。

正しい姿勢を維持できれば良いのですが、集中できなくなると椅子に深く腰掛けたり足を組んだり・・・。気付いたら体に悪影響なポーズばかりしています。

ライターをやる場合は、定期的な運動習慣とか正しい姿勢で座るとか、基本的なことを心がけたほうが良いです。

じゃないと十数年後に後悔する・・・。

プライベートを削る覚悟が必要になる

とくに副業でライターをやる場合、作業する時間がかなり限られています。

  • 就業前後の時間
  • 業務の休憩時間
  • 休日
  • 平日の移動時間

などなど、あらゆる時間をフル活用させなければいけません。本業以外の時間をライティングに充てるということは、ある程度プライベートを削る覚悟も必要です。

とはいえ、毎日の家事だったり家族がいる人なら育児だったり、削れないこともたくさんあるでしょう。人によっては、キツキツの時間を上手にやりくりしなくちゃいけません。

とくにライターをはじめたての段階では、単価が高くないうえに量をこなすことも多いため、収入が安定するまではフル稼働状態。

セルフブラック企業状態です。

私も副業時代に、本業と同じくらいの収入を稼げたときもありましたが、マジで大変でした。毎日「会社行ってるか」「執筆してるか」のどっちか。心が折れそうでしたよ・・・。

私の場合は、友達もいないし恋人もいなくて、そもそも犠牲にするプライベートがないという状態だったので乗り越えましたが、毎日リア充キャッキャウフフな人には難しいかもしれません。

https://www.uchino-manato-writer.com/m-kishitsu-no-friend/

合わない人はとことん合わない

そしてこれが一番重要ですが、

ライティングの仕事って、合わない人にはとことん合いません。

「文章を書くのが苦手」という人はもちろん、以下に当てはまる人はライターが向かないでしょう。

  • 細かい調整が苦手
  • 座っていられない
  • 丁寧にリサーチできない

とくに「細かい調整が苦手」という人にとっては地獄です。ライターの仕事では、とにかく細かい調整が求められます。

  • 誤字脱字は無いか?
  • 画像サイズは調整できているか?
  • 執筆内容の根拠を提示できるか?
  • 文章の整合性は取れているか?
  • 単語のルールを守っているか?
  • 見出しが指定文字数を守れているか?

私は神経質な性格で細かい部分が気になってしまうので取り組めますが、大雑把な性格な人にとってはめちゃくちゃ地獄です。

いざライティングしてみて「全然自分には向いてないな・・・」と気づくこともあります。別にライターにこだわる必要はないので、別の仕事をしたほうがよいでしょう。

「ライターっていいじゃん!」と思った瞬間

と、ここまでは、

「ライターってしんどい・・・」

という負の側面をアピールしてきました。

ですがもちろん、辛いことばかりではありません。というか私も、ライター仲間が増えて業界が活性化してほしいのに、そんなネガティブキャンペーンみたいな記事を書く必要がないですからね!

ライターをするうえで、

「これはめっちゃいいな!」

と思う点もたくさんありました。しんどい点も良い点もきちんと比べたうえで、ライターに挑戦するか決めることがオススメです!

未経験でも気軽に挑戦できる

ライターの魅力は、なんといっても「未経験から手軽に挑戦できる」という点です。

先ほど「ライターはすぐに稼げない」「最初の仕事を見つけにくい」と書きました。しかし「未経験ではじめる」という一点に絞れば、ライターほどハードルが低いものはありません。ひとまず最低限の日本語を書ければライターとして活動できます。

もちろん「稼げるようになるか?」に関しては、全く別問題ですよ。

楽して稼げる!!!!!

なんてことは決してありません。真面目にライターをしている人なら、絶対に「ライターは楽に稼げるよ!」なんて言わないです。

ただ、仕事をはじめることに関するハードルはかなり低いといえます。なので、副業も含めて何か自分ではじめてみたいと考えている人は、

「スマホを1日5分ポチポチするだけで副収入30万☆」

なんて怪しい商材に飛びつかずに、まずはハードルが低いライターからはじめてみるのもアリでしょう!

こういうのはやっちゃダメ

趣味と実益を兼ねることもできる

趣味を収入に変換できる

というのはライターの大きな魅力です!

ライティングの仕事には、いろんなジャンルがあります。専門資格や本業と関係するものだけでなく、カメラ・映画・ガジェット系・グルメなど、他にもたくさんあるでしょう。

これだけたくさんのジャンルがあれば、自分の趣味や好きな分野に関するライティング案件もきっと見つかります。もし趣味分野の案件が見つかれば、楽しんでライティングをしながら収入を上げられますよね!

楽しみながら稼いだお金を趣味に費やし、さらなる知識や経験を身につけ、それをもとに新たな仕事を獲得して・・・!

という最強のサイクルが完成します。「楽しみながら仕事をする」という最高の状態ですね。

私自身はあまり趣味や好きなものもなく、どちらかというと「性格に合っているからライターをやっている」という人間。その私でも専業で働けているので、好きな分野がある人なら、めちゃくちゃ幸せだろうなあと感じます。

仕事のタイミングを自由に調節できる

ライターは在宅仕事なので、自分の好きなタイミングで取り組めます。夜でも朝でも関係ありません。納期までに記事が仕上がるなら、いつ仕事をしてもよいのです。ぶっちゃけ、副業時代は就業中にこっそり書くこともありました(もちろん本業に支障が出るのはよくないですが・・・)。

ダブルワーク(土日に単発派遣とか)だと、シフトが決められているので、隙間時間を活用できません。

早起きの習慣がある人なら、就業前の時間を活用して副業に取り組むのもよいですね。ライターは、力量さえ上がればいくらでも仕事のやり方を調節できます。

文字通り「やった分だけ」収入が上がる

会社で収入を上げるのは難しいです。仕事にもよりますが、会社で給料を上げるためには、基本的に以下3つのどれかですよね。

  • インセンティブで稼ぐ
  • 出世する
  • (少しニュアンスは違いますが)残業代で稼ぐ

インセンティブは営業職で多いですが、そもそも営業が苦手なのにインセンティブで稼ぐなんて考えられません・・・。出世にしても、社内調整や部下への指導、上手な世渡り、在籍年数、保有資格など、いろんな要素が絡みます。

もちろん全員が出世できるわけではなく、人の上に立てる人物というのは限られるもの。出世してからも苦労が多いでしょうし、いくら給料が上がってもストレス耐性が弱ければ、メンタル的にキツくなります。

私も人を束ねる立場になるのは絶対無理です。自分のことで精一杯なのに、他人のマネジメントなんてできる気がしません・・・。残業代で稼ぐのも、体力だけを消耗して疲弊します。

私もクリスマスはこんな感じで残業してました。ちなみにサビ残。

ですがライターに関しては、書いた分だけ収入を上げられます。最初は微々たる金額でも、やり方を間違えず続けられれば、副業で毎月の収入を10万円上げることも可能です。

本業だけで「収入を10万円上げたい!」となったら、相当大変です・・・。本業だけでは上げるのが難しい金額でも、副業ライターなら可能なところが最高ですね。

手に職をつけられる

丁寧にライティングを続ければ「手に職をつける」ということも可能です。

ライターをやるうえで必要な能力はさまざま。仕事内容によって、いろんな分野の勉強が必要になります。

  • SEOスキル
  • 文章スキル
  • マーケティングスキル
  • オフィス製品を扱うスキル
  • 図解作成スキル

私も仕事で「Excelの表計算をする」「Keynoteで図解を作成する」という機会が増えました。なので、ライティング以外に対応できる業務の幅が大きくなり、どんどん提案しやすくなりましたね。

業務範囲が広がればライティング案件の獲得にも繋がりますし、将来的に就職を考える場合でも、自信を持って「自分はこれができます!」とアピールできます。

以前、私が派遣営業をやっていたときは、担当する業務範囲が決まっていました。なので、ある程度営業行為に慣れてくると、それ以上成長しにくいんですよね。派遣だから出世もないし、とくに頑張る理由もなかったので・・・。

もし、派遣でだらだらした状態のまま次の職場を探すとなったら、結構やばかったかもしれません。今は「ライティングスキル」というアピールポイントがあるので、正直、専業を辞めて就職するとなってもなんとかなるかなと思っています。

もちろん、専業時代にしっかり成果を出さないといけませんけどね。「個人事業主でした!」は、開業届さえ提出すれば誰でも言えちゃうので。

まずはやってみるのが大切!合わなければやらないほうがよい

こんな感じで、ライターにはしんどい点や最高な点がそれぞれあります。

副業ライターのキツい点

  • すぐには稼ぎにくい
  • 最初の仕事を見つけるのが難しい
  • 慣れないとめちゃくちゃ体力使う
  • プライベートを削る覚悟が必要になる
  • 合わない人はとことん合わない

副業ライターの最高な点

  • 未経験でも気軽に挑戦できる
  • 趣味と実益を兼ねることもできる
  • 仕事のタイミングを自由に調節できる
  • 文字通り「やった分だけ」収入が上がる
  • 手に職をつけられる

とくに副業でライティングに取り組む場合、自分の時間をさらに仕事へ費やすことになります。なので、できれば自分と相性のよい副業に取り組みたいですよね。

ライターは取り組むハードルが低いので、まずは「自分に合うか?」を確かめるために、とりあえずはじめるのもアリです。

それで合わなければやめればいいだけのこと。もし自分の性格に合っていれば、大きく成果を出せる可能性もあるので、一度チャレンジしてみましょう!